2020年4月17日金曜日

指導_下手くそとか不器用とか馬鹿は経験で克服できる。~私は人を指導するとき、手を放すが、個別に向き合う_#577

私自身が人を教える時に感じることです。下手くそとか不器用とか馬鹿は経験で克服できる、というお話です。選ばれた人間でなくても、ある程度経験を積めばそれなりになります。それ以前に、できない (or 効率が悪い等、サボり含む) と決めつけてやってないだけが大半な印象ですね。だから、私が指導するときは、手を放しながら実戦で経験させる、です。反面教師にしてるバカとは違う生き方したくて身に着けたスキルではありますが笑

マンガで表すとこの一ページがしっくりくるかな笑
全巻セット

とにかく実戦経験を積め、過保護にしても絶対に強くならん

なんでこんなこともできないの?

指導する側からすると、できないのがおかしいレベルの失敗をかますやつがいたりします (指導側に立つ場合は、もともとそれなりに現場でもできてる場合が多いので、猶更でしょう)。そういうのは、言うだけ無駄、というか逆効果でしょうね。できない奴にできないって言ったとしても、だいたい指導側の自己満ですね。それで伸びるか?って話。その結果、自己否定したりいじける等するので、成長につながらないと思います。こういうとき、経験者が初学者よりレベルが高いのは当たり前なので、俺凄いアピールを絶対にしないのが大事だと思います。私の場合は、「そのうちお前もできるようになるから、慣れろ」と言います。責めるだけ無駄です。責めるくらいなら、次の手を考えてもらう方が身になります。失敗したとき一番ダメなのは、前の失敗を引きずって、お通夜みたいな雰囲気になること。これやると、次の失敗を引き込みます。だから、切り替える。開き直るくらいでいい。スポーツでも、前のプレーが失敗したとしても、切り替えて次プレーするでしょ?他もだいたい似てますね (それができない空気の職種や機会も中にはありますが、対人接客等、そういうのは少数派です)。


実際指導していると、なんでできないかっていうと、実力以前に、どうやってやればいいかイメージがついてない状態が大半なんですよね。要するに、「勉強とか練習させてもダメで、下手くそでもいいからまず試合に出せ」ってことです。ピンポイントでいいから実戦で使え。それすらできないなら、実戦を見せろ。知識だとかを覚えるのも大切ですが、「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」ということ。実際に使ってみないと、知識が実戦で生きてこない場合がほとんどです (一部はすぐに実戦でできますが、そういう選ばれた奴は稀です)。実戦でどう使うかをイメージさせるには、実戦経験を積んでもらうしかないですね。それも、自分の責任で、痛みを伴う失敗をするリスクと隣り合わせの状況を経験してこそ、人は成長するのだと思うのです。

本質はこちらの名言がもっと端的でしょうか。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。 山本五十六(連合艦隊司令長官)


しかし、実際は任せるのは大変です。だれもがいきなり全部できるわけじゃないから、全部任せずに、ちょっとずつ任せていく。べったり見ることはしないで、最終的には丸投げに近い形で手を放す印象でしょうか。いつまでも教えてあげたり、そばにいたり、助けてあげていると、やってもらえると考えるのをやめてサボり始めたり、責任転換し始める可能性があるので、ちょっとずつその責任を相手に任せていく印象でしょうか。大抵ある程度レベルが上がるまで、ステージにあげない場合が多いですが、多少はみっともない部分があったとしても、そこをどれだけ我慢できるかという部分があると思います。経験を通じてしか学べない部分が確実にあります。その経験を通じて、どう感じたか、次にどうすればいいと思うのか、そして具体的にどうするのか。その辺が自分で導き出せるように、導くことが指導だと思います。実際、覚えようとするときは、一度に全部覚えようとするな、と伝えますね。いきなり完璧にできなくてもいいから、徐々にでもいいから体に覚えさせろ、と。


自分の勝ち方を見つけろ、みんなと同じやりかたである必要ない
相手は人間なので、テンプレ対応ではなく、それこそペースに合わせて。メンヘラな奴がいれば話を聞いてあげる必要があるだろうし、負けず嫌いはいじるとかすると伸びやすいとか、自信がないやつはまず褒めて自信をつけるとか、口だけで調子に乗ってるやつは、やらせてみて敗色濃厚になったところで敗戦処理して力の差を理解させてから口を出すとか、テクニック的なことはたくさんありますが。結局は個々に向き合うしかないと思います。向き合って言われた言葉以外は届かないと思います。うわべの言葉、それこそ指導する側の俺凄いアピールなんて、聞くに堪えないから聞かされてもうっとおしいだけです。かくいう私も、頑張って指導しようとした結果怖がられるとか言うギャグみたいな展開になったりすることもありますが (そういう場合はチームメイト等に助けてもらうなど)笑


柔道で言うところの、守破離。守は基礎の部分で、みんなここは頑張ります。でも大事なのは破と離、元々の基礎を崩し、新たな自分の形をもつことです。ゲーム等で強いやつは必ず自分のスタイルを持っています。だいたいこっちができてない人が多いですね。授業だとかで、皆と同じようにやってきた人が多いからか、皆がやってるやり方をする人が多い。でも、「皆がやってるやり方が君にむいてるとは限らないだろう?」例えば、~障害とか、経験不足だとか、ハンデになる部分もあるでしょう。ハンデを抱えた状態で、どうやって勝つのか。その勝つというのは、何を具体的にすればいいのか。我武者羅じゃだめです、ちゃんと自分と向き合え。その答えは自分で見つけなきゃいけない。実際いろんな人がいろいろ言ってきます、良かれと思って。それを耳に通しながら、適宜取捨選択して、自分に合う形を見つける。記憶力が弱いとかならその都度メモとれ、とか。別にツールを使ったって良いし、他人に頼ってもいいのです。ルールの上でできることは何でもやっていい。例えば私なら、ミスしないディフェンス重視の戦いより、多少守備力をザルにしても点を取る方向に振ったオフェンススタイルが向いていると思います。私はケアレスミスが多いので「ミスしない」勝負をすると弱いですが、推理力に優れ、提案したり、挑戦する分には強いので、早い段階で数を撃って、その数を生かした戦いをするほうが強い、とか。そこを前提にすると、仕事だと正確さよりスピードを鍛え、小手先よりパワーを磨く。だから、周りから日本人よりはアメリカ人みたいだね、と言われたり笑。自分のもってるツールでどう突破するか、考える。勝ち方は人それぞれで、答えが一つだと考えるのが間違いです。最終的に、これは自分で考えなきゃいけないですね。他人としてアドバイスをすることはできますが、やっぱり、自分を一番みてきたのは、自分ですから。破と離を身に着けるためには、ある程度試行錯誤、それに伴うある程度の失敗が不可欠です。だから、ノーミスでやれ、というよりは、許されるレベルの程度の低いミスは許しつつ (致命傷級のミスは避けて)、経験の中で自分の戦い方を見つけるまで付き合ってあげる、ということが必要になるでしょう。見る側の時間も有限なので、試行錯誤までは見る時間はないでしょうが、時折チェックするなどして見守る感じがいいのかな、私も試行錯誤中です笑


まずは選ぶな。自分が選ばれた人間だと思ってから努力を始めない選ばれた人間だけを見ようとしない

「私がやったところで知れてるよ」「うちにできる奴はこないよ」とか言うやつへ。「先ず隗より始めよ」って知ってるか?

現実問題、選ばれた人間にしかできないことより、とりあえずやってればそれなりにできるようになる方がほとんど。能力だとか才能が多少低いくらいなら、経験つめばなるようになる。そうじゃないとしたら、単純にやってないってこと (ただし、能力不足∝経験不足、というのをハードワークせよととらえるのは曲解でダメな捉え方、そうじゃない)。自分の才能や能力が何たるか、わかるまで努力したことあるか? 神かなにかのつもりで悟ったような口をきいて、やらない理由を探すなよ? こういうの、人生で1回でも本気になって勝負しようとしたやつしかわからないだろうよ。負けたら悔しいし、全力を出して負けたらもっと悔しい。だからと言って、自分が言い訳できるレベルに抑えて頑張ったところで、中途半端なとこまでしか自分を使えないだろうよ。結局、どうしたいの? につきるんじゃないの? それがどこまで深く進むか決める指標だろうよ。やるかやらないかを判断するとき、自分が何者かを気にしても仕方ない、そんなことはやった結果が決めること。それは他人が決めること。行動しない奴が何者を語るな。つべこべいわずにやってみろ、だいたいのことは思ったよりできると思うよ。天才がつべこべ考える間に経験詰んでビビらせろって事。だいたい実力部分は、能力とか才能より、経験値だから。逆に言うと、経験値如きにビビってるんじゃねぇよ、ということでもある。相手が歴代最強とかでも、コンディショニングが悪いときとか、駆け出し時や衰えたときなんかは勝てていいでしょう? もっと端的なのがこれ。今できないことや他人より劣ることはやらなくていいこととは違う。
全巻セット


見る側としては、入ったやつはちゃんとみようね。指導する側からすると、ダメな奴を鍛えるより、できる奴を鍛えるほうが手がかからないでしょうね。逆に聞こう、そんな選ばれた人間がお前を選ぶの? 能力が低くてもある程度環境を選べる立場にある場合がほとんど。まして能力が高ければもっと選べる。お前の元で自分が良い方向に迎えると、お前の過去の実績や今のお前から感じるものから判断して、場所を選ぶだろうさ。つまり、ダメや奴や手がかかる奴を含めて、どうしてるかをちゃんと下から見られてる。そのうち何人まともにみれたかって話。一部の人間だけが目立つなら、そいつの個人技だから。上の立場に、あるいは人を使ったり指示したりする立場になったことを偉くなったと勘違いするなよ。下にはいつでもお前を見限るチャンスがあると忘れるな。こういうのもガチャみたいなもので、稀に、これまで力を見いだせなかったダイヤの原石みたいなやつを引き当てることもあるだろうよ。あるいは、お気に入りだけに偏って鍛えるとかチャンスを与えるとか (いろんな理由でやむを得ない場合含め) すると、他が逃げる (とりあえずたくさん入れて後で絞りましょう的な考え方でやってる場合はある程度なら良いとして、それ以外でそうなるのはまずい)。他人のために自分のチャンスを献上する場所に、留まる理由がないからね。それを繰り返してると、必要な人まで逃し、どんどんチームとして弱体化するだろうよ。


正直、優れた上司とか指導者というのは、自分より優秀な下を傘下においておける人だと私は思います。自分より優秀な下は、いつでも独立できるだろうし、なんなら下克上して上を蹴落としてもいいのです。でも、そうしないで支えたくなるような上は、よっぽど素晴らしい何かをもった人です。そうなることを望んでますが、なかなか実力で抜いてくれないなぁ笑。ま、簡単には実力で勝たせてあげないですけどね笑。私自身で壁になるつもりで。背中で示さない上の者に、下の者としてはついていきたいとは思いません。実際斬り捨てましたし笑。上司だとかチームのトップがエースやってるうちは、チームとしては望ましくない、と私は思います。ドラゴンボールのフリーザの状態は良くないってことです笑。それじゃ上のワンマンチームになって、下の力とかスキルが生きてきにくいでしょうし。


もちろん、チームメンバーをその気にさせるモチベーターができることも大事だと思います。そういうマネジメントをしたければ、相手とちゃんと個別に向き合うしかないと思いますね。ある程度好きにやらせるけど、学級崩壊みたいなやつは、実力で黙らせる必要があるでしょう (というか、そんな風になるくらい舐められているのでは上がダメな気がしますが)。見た人のうちできる奴とそうでない奴がどっちが多いか。ある上が見てる人は皆できて、他の上が見ている人は皆できてないなら、それは上の指導力の問題でしょうし。逆に、下のうち一部ができる or できないは、そいつの個人技 (ダメなほう含め) の可能性が高いでしょう。まあ、真面目ルートで上手くいかない場合は、打算を使うルートで、相手の打算に乗ってあげる方向のマネジメントでしょうね。どんな理由があれど、姫扱いすると絶対舐められます笑。上がお世話係になって、下にわがままし放題の状態にさせないのも大事でしょうね。そういう意味で、美男美女、人気者、有名人、御曹司、お気に入り (自分にしろ他人にしろ)、いかついやつ、怖そうなやつ、口が立つ奴、あたりを必要以上に特別扱いしないこと。そういうことしてると舐められます (場合によっては、下、特に本当に大事な右腕ポジションが嫌気がさして逃げます)。上だって常に勉強ですし、下に成長させてもらうこともたくさんあると思います笑


私なら向き合う際に、承認されることと、主導権とる (自由にやる) ことのどっち側を相手が求めているかをまず見ますね。そして、求めている側を多めに与えていきます。
核心はん。仕事と恋愛のSとMと上司の采配論_#403
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2019/08/blog-post_7.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
責任は俺がとるから、思いっきりやれ。プライド優先の人を反面教師とした結果の指導方針です。目下の失敗ごときで、俺の面子は汚れない。思うようにやってみろ、と。自分が経験した嫌な思いは、下はする必要がない、と思ってます。この手のバカ共が良くやる技は盗んで使えばいいですし、使って見せて見切らせてあげたって良いと思うのです笑。
プライドのために生きる人に、人はついていかない。それじゃまるで捨て駒だ。だから私は、お前を手にかけた_#575
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京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
大切にすることと、過保護って違います。大切にする、というのは人としてちゃんと向き合うことです。過保護とは、管理することです。過保護ではいつまでも成長できません。だから、どこかで口を出すのをやめて、自分で考えてもらう必要があると思うのです。教育者としては、祖父母の影響を強く受けたと思います。
幸せな人生の鍵は子供のころに大切にされた記憶?93年生きた成功者の祖母の話から_#425
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2019/08/93425.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
一方で、ゴネ得は一切認めません。どんな理由があっても、実力負けしたら負けは負けです。実力で勝ち取れ、そこをゴネて通過する経験で味をしめたら、世間で言うところのダメ人間方向に進んでしまいます。チャンスは何度も与えるけど、実力勝ちで突破するのが大前提です。
名城大教員傷害事件を受けて、教員は学生側からの成績交渉は相手にしません。_#503
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2020/01/blog-post_12.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
見守る気持ちを音楽で表すと B∀G「mama I Love You」。子供が大人になるように、人はすこしずつ成長していくもの。例え最初は下手くそでも、機会をあげることでそいつが未来のエースになることもあると思います。能力や才能の差以上に、機会を活用できたか否かの方が大事だと私は思います。こうして自分もちょっとずつ成長してきたな、と思ってほっこりします笑。
やってみせクリアファイル、いろんなものがあるんだね笑

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