2019年8月9日金曜日

核心はん。仕事と恋愛のSとMと上司の采配論_#403

最近人を指導したりとか、人の上に立つ立場が増えて思うことです。自分が上の立場で、何を与えたら、その人は満足するのか観察してたら、大まかに二択、「承認 (M/ 評価軸が他人)」か「自由 (S/ 評価軸が自分)」だという気づきです。そして、日本人はMが多いので、M上司がS部下を扱えずに破綻する例が意外とあるんじゃないかなと思うのです (実体験から)。なお、僕はS、仕事はほぼ純Sで、恋愛はS:M=7:3くらい。
SとMといったら、攻める受ける、いじるいじられるを連想する人がいますが、仕事については別だと思うのです。

こんな人にお勧め
  • 部下との距離感や指導のやり方に悩む上司
  • 上司が合わないと思う人
  • 恋人を喜ばせようとしていのに、逆効果になっているかもしれないと思う人
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承認のM vs 自由のS
Mは私を受け入れてほしい、認めてほしい vs Sはそんなことより私のやりたいようにやらせてほしい、私が決断を下したい。言い換えると、Mは真面目Sは自分の心に正直。従って、Mには承認Sには自由を与えると、満たされる印象を持ちます。

具体例として以下を挙げてみます。実は上司と部下で、SとMの対応がほぼ逆転すると思うんですよね (こういうところは、だいたいのやつは見えてないと思う)。そして、仕事等と恋愛だと、SとMの程度がだいたいの場合変わることが多いです (二択というより、どれくらいSでどれくらいM要素があるか)。
  • VS M部下
  • VS S部下
  • VS M上司
  • VS S上司
  • VS M恋人
  • VS S恋人
VS M部下
 M部下さんは、(やる気になれば) 真面目で一生懸命。よくいるタイプ。上手くいくと優等生、エリート型。人に評価されるとか、認められることに喜びを感じます。ノルマを達成して喜ぶのはこのタイプ。私 (達は) はあなたを認めてるよ、評価してるよ、それでいいんだよ、等と認めていることを伝えると喜ぶ印象。欠点は周りの評価 (成果、業績、順位等) を気にしすぎて、自分がやるべきことの本質を失いがな点と、無茶しがち。頼る、任せるは苦手なことが多く、不器用なところがあるけど、任されたことに責任をもってやりきる印象。ため込んでパンクするとかはMに多い印象。だから、上としてはやりすぎない程度に休ませるのも大事な印象。相手が期待に応えられていると思わせると良いと思う。感謝されたり、役に立てると嬉しいと感じることが多い。基本は褒めて伸ばしましょう。上手くいかなかったときは必要以上に落ち込んだりするので、うまくいっている部分を上が見てあげて、へこんでるときほど認めている事、できていることを言ってあげるとかが有効だと思います。

VS S部下
 S部下さんは、(やる気になれば) 自分の思うところに突き進むタイプ。日本人だと珍しいタイプ。うまくやれると、天才型。周りがどうとかじゃなくて、私がやりたいからやる派。この発想はMの人はだいたい持ってないから、要注意!そもそも周りが決めたノルマは二の次で、そんなことより私の道を進みたい人達。このタイプは (他人から与えられた) ノルマは正直守る気がない思ったほうが良いでしょう (とはいえ、必要だと思えば嫌なことでも最低限は赤点を取らない範囲でやるでしょうが)。ある意味、打算と実力主義が大事だと思います。本人と対話しながら、どうしたいか聞き出しましょう。そして、S部下さんがやりたいと思うこと、上司側がやってほしいことをすり合わせて、上司側の与えられる範囲で、S部下さんの次のステージへのステップを与えてあげる。ただし、対価として実力主義を押し付ける。具体的には、~の結果を出したら、...は君の好きにしていいよ等 (自由にさせるハードルは低め、手を抜いたら届かないけど、6~8割で頑張れば無理なく届くレベルで。こちらが尽くす等、無条件でやりたいようにやらせると図に乗るので、実力が足りてない場合はわがままは押さえつける)。やる気を出せばこっちのもので、その気になればどんどん突っ走ってくれる頼もしさがあります。部下の立場でもリーダーシップをとってチームをけん引する強さを発揮することも。欠点は、その気になるまでは真面目にやらない事。他人が決めたルールはちゃんと納得するまで守らない事。しっかり話し合うのが大事だと思います。

VS M上司
 誰かの期待に応えることが当たり前、その通り誰かの期待した成果を勝ち取り、人の上に立ったM上司。基本的には、Mの考えはわかるけど、Sの考えはわかってないことが多いです。M上司さんは上に立つと逆に、「部下は上司の要求にこたえるのは当たり前」と考えがち。意外かもしれないけど、M上司はワンマンになったり、自分の考えを押し付けがち。なぜなら、いままで自分が部下のときはそうやってきたから、自分の部下も同じようにするものだと思いがち。従って、目上だろと「自分が納得したものしか認めないのが当たり前なS部下」との相性が悪いことが多い。M上司さんは、S部下さんに対しては、私はこうしたいと、ちゃんと自己開示した上で、S部下さんがどうしたいか聞き出してあげましょう (そうするとS部下は自分のことを認めてくれていると感じます)。
 また、上司である自分を周りに認めてほしいと思いがち。面子を立ててほしいと思いがち。なので、さすが~さん、等のおだてに弱い、というか喜ぶことが多い。形式的にも、顔を立ててあげると話が進みやすい場合が多い。逆に、部下の気持ち、とくに認めてほしい気持ちには共感してくれやすい印象で、結果を出さなくても過程を褒めてくれることが多い印象。

VS S上司
 自分のやりたい道を進んで、上に立つ立場になったS上司。実はSは人の上に立つと、下に横柄になることは少なく、部下のやりたいことを積極的に引き出し、やらせてくれることが多いです。S上司は「上の言う通りにやらないのが当たり前で、自分が自己主張しながら、実力で勝ち取ってきた」人たち。S上司は、自分が部下だった時の思いを組んで、部下にやりたいことをやらせてくれるし、サポートをしてくれます。部下の時自分がそうしてほしいと思うから。ただし、部下にも自己主張を求め、主体性がない人は容赦なく切り捨てる印象。なぜなら、「やりたいことがあって、まわりがどうとか関係なくそこに進む」のが自分は当たり前だったから。部下に積極的に権限を与える印象。任せたり、頼るのが上手で、器用な場合が多い印象。
 実力主義がベースなので、機嫌をとるとかは通用しないでしょう。外資系とかによくある印象。主体性があって実力のある部下はとことん伸びるけど、待っているだけでは何もしてくれなかったり。指示待ちになりがちなM部下と相性が悪いことが多いです。認めてもらうことが嬉しいとあまり感じないので、結果を出すまで部下を褒めないことも多いです。頑張ったっだけでは、だいたい認めてくれない。というのは、S側の発想は「やりたいと思ったことは頑張るのが当たり前、そしてやるならやりたいからやるのが普通」だから。

VS M恋人
 Mの人は、惚れた場合は、相手に尽くしたいと考えます。ペースを握るのは相手です。相手をが満足してくれたら嬉しい。自分が~した結果、相手がどう思うかが大事。相手に自分を受け入れてもらうと嬉しいと思う一方、受け入れてもらえないと不安になりがち。愛してるとか、好きだよとか、そういう言葉に弱い印象。あるいは、弱っているときに、頑張ったね、君はそのままでいんだよ、とか。受け入れてもらえてないと思うと不安になって、拘束したくなったりすることも。無理して我慢してついていって疲弊する場合があるので、ちゃんと見てあげましょう。M上司同様、自分が~したいときはパートナーはついてくるものだと思う場合もあるので、その辺の相談をすっ飛ばさないことが大事です。

VS S恋人
 Sの人は、惚れた場合は、相手に与えたいと考えます。ペースを握るのは自分です。相手を喜ばせるのが楽しいのだけど、相手から言われて何かをするわけじゃないところがポイント。相手を喜ばせるには何をしたらいいだろうか考えるのが好き。サプライズとか、そういうのが好きな印象。なので、時には相手の気持ちよりも自分の志向に走って、痛い目を見ることも。承認よりも自由にやりたい気が強いので、「パートナーとして他の相手より大切にしている」ことがはっきりわかるように振舞いつつ、「仕事や他のプライベートに相手の裁量を認めて、必要以上に干渉しないこと」が好まれます。実は付いてきてほしいわけじゃないことが多いんです。むしろ、意見してほしかったりする。無条件に相手についていくことはしないので、逆に自分が何かしたいときいは、しっかり相談して、納得させる努力をしてくれる場合が多い印象。合わないとわかったらため込まずにすぐ別れしまう印象。

まとめ
SかMかで、相手が求めているものが承認か自由かで大きく違うと思うよと言う話でした。Sを経験した人はS、Mを経験した人はMの視点を持っていることが多いので、周りもそうだと思いがちなところが案外落とし穴だと思うのです。個人的には、コツさえつかめば6つとも全部対応できる印象 (ただし、相手に応じて対応をかえれば)。とはいえ、あくまで目安なので、誰にでも当てはまるテンプレとはいかず、ちゃんと相手をみて微調整することが大事だと思います。


続きはこちら。見分け方の話。SMの二択じゃなくて、じゃあ間はどうなの?という内容にも触れます。承認と自由は多くの場合で両立しないので、度S度Mほど迷わず、間の人ほどどちらを選ぶかで心が揺れる (迷う) よ、というお話。
核心はん。仕事のSとMの見分け方~中間ほど迷う。仕事と恋愛のSとM_#404
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2019/08/blog-post_10.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
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