2018年10月31日水曜日

基礎研究に従事する若手研究者として本庶先生のノーベル賞受賞インタビューに想う_#169

京都大学の本庶佑特別教授がノーベル医学生理学賞を受賞されました!
大変おめでたく思う一方、本庶先生は、基礎研究と若手への支援の重要性を指摘された。
私は基礎研究に従事する若手研究者、若手の立場からみた思うところを書いてみる。


2018年のノーベル医学生理学賞は以下の2氏に授与されると発表されました。
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The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2018 was awarded jointly to James P. Allison and Tasuku Honjo "for their discovery of cancer therapy by inhibition of negative immune regulation."
本庶特別教授は免疫の働きにブレーキをかけるたんぱく質「PD-1」を発見し、このブレーキを取り除くことでがん細胞を攻撃する新しいタイプの「がん免疫療法」の開発に結びつけた功績が評価されての受賞です。なぜかメディアでは、薬をつくったことがもてはやされているようですが、小野薬品工業の開発したオプシーボが評価されたわけではないことがポイントです。本来学術研究は、今すぐに使えるかはわからない「新たな知見一般」に価値があると思うし、それが薬など、何かの応用につながるのは素晴らしいことだと思います。こちらの記事では、基礎の発見の大切さが強調されています。(下の記事から引用)
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「今年のノーベル医学生理学賞はガンの特効薬を見つけた本庶京大名誉教授らに与えられた」式の報道は有害無益なので、そういうニュースや、その種の報道しかできない科学デスクはマスメディアから一掃するのが日本の未来のためと思います。
ちなみに、こちらは開発秘話です。実際に現場でノーベル賞受賞の研究を担当された、仲野徹先生の寄港です。リンクがつながらない可能性があるので「祝! 本庶佑先生ノーベル賞受賞」(文・仲野徹)、で検索してみてください!
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本庶佑先生が2018年のノーベル生理学・医学賞を受賞されました。『こわいもの知らずの病理学講義』の著者である仲野徹先生は、かつて本庶先生の研究室で助手・講師を勤めた弟子筋にあたります。師匠のノーベル賞受賞を祝して、仲野先生に特別寄稿をお願いいたしました。ぜひお読みください。
参考までに、仲野徹先生の著書です。
なお、会見動画


会見中で、本庶先生は、基礎研究に対する研究費が少ないこと、特に若手に対する支援が足りないことを指摘されておりました。このような話は、昨年の大隅良典先生の受賞時にも述べられており、ノーベル賞受賞者が訴えた結果研究費が増えないのであれば、他の研究者が訴えたとしても、状況が改善されないのではないかと危惧する声は多いと思います。私自身も、基礎研究に携わる若手研究者として、思うところがあります。

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私の稼ぎが増えたら、Kyashを中心に寄付していこうと思います。持ちつ持たれつ笑

研究に対する評価、研究費に関しては、近藤滋先生の記事に、科学者サイドの意見が、大変わかりやすくまとめられていると思います。まとめると、所謂、科研等の公募される研究費が選択と集中であり、その選考にあたっては、研究を熟知しているプロの科学者に任せるほうが結果としてうまくいく(科学が分かってない人に目先の利益で研究費の選考をされると困る)、という主張が、大多数の科学者の意見だという意見、私もそうだと思います。
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研究費はばら撒け>>研究者間の相互評価に任せろ 好きなことをやればよい>>研究者の「好きなこと」はイノベーション 役に立たなくてよい>>科学は総合力であり、幅の広さが力 となります。
一方で、一若手研究者として、一部の現状が苦しいと主張する同世代が、自分たちだけぬるま湯に浸ろうと考えているように見え、腑に落ちないと思うのです。研究の世界は、安定しないと言われます。大学院を博士まで出た後に、任期付きの地位で修業を積み、安定した立場になれる時期が他の職種と比べ遅い傾向にあり、常に成果を問われるので、金銭的にも社会的にも安定までに時間がかかることが多いと言われています。だから、将来を悲観する同僚も多いし、業界に絶望した人もいる。というか、声を上げている人にはそういう人が多い印象。一方で、一所懸命最前線で戦っている人もいて、諸先生方含め、先達たちは勝ち取ってきた。不安なのはわかります、でも、勝ちたければ、その中であがくものだと思うんですよ。だれかが救いのの手を差し伸べてくれるまで、待つのは甘くないですか?自分で取りにいかないで、ノーベル賞とった有名な先生方に言わせるのは他力本願じゃないの?試合に出れない控えの立場だとして、出番を主張したり、誰かから奪い取るつもりはないんですか?順番を待てば自分の出番が貰えるものだと本気で思ってるんですか?それで頑張りましたって、なめてんじゃねぇよ、と。少なくとも僕の場合、機会をもらえたのは自分から取りに行ったときだけで、順番を待っているだけで何かがもらえたことは、人生全体で考えても思いつきません。それから、特に生真面目共、科学者は枠組みにないものをつくるのが本分なのに、枠組みの外に自分からでることはしないんですか?枠組みの外に出たとして、説明できる根拠(結果)があったときに、周りや権威重鎮から否定されたら自分の説を取り下げますか?そんな態度でありながら、枠組みの外に出た人や頑張る人を哂う人には、僕は心の底から腹が立ちます。ダメな理由を考えてる限り勝てるようにならねぇよ、そこから活路を見出すのが科学者の本分じゃねぇの?本気でやる気があるなら負ける(た)言い訳こいて逃げるんじゃねぇよ、覚悟決めて戦え、と僕は思うんですよ。
構図としては、ミュージシャンとか芸人、画家の方に近いと思います。彼らもまた、頑張っていると思いますよ。僕もまた、所謂ガチ勢のつもりです、石にしがみついてでも活路を見出そうと思ってやってきたつもりです。例え同世代であっても、努力しないで、甘い汁をすすろうと考えるのは甘いんじゃないかって僕は思います。高学歴?だから優秀ってわけでもないですよ。実際のところ個人技でしょう!?甘えてんじゃねぇよ、と。学問以外の方法や、味方を持ち込んだっていいんだからさ。。。修士課程で業績0、普通は諦めていそうな状況で、逆転した身としては、プロをやるには人生をそこにかける覚悟が必要だと思うし、正面突破以外にも道があると言いたいです。この僕が、身をもって示したい。これは決して自分が優れているという主張ではないです。ダメな理由を探したり、自分や他人を責めても負けるだけだと、特に真面目な連中に訴えたいし、少なくとも、僕はこういうことをしたことは1度たりともないです。思うに、負けるやつは現実から目をそむけた、僕は受け入れた。僕が勝者になれるかは、やってみた結果がきめることです。僕本人は、これから先も覚悟を決めてやるだけです。近道などなくていいでしょ。

評価されなかった人が逆転勝ちする戦略_僕はウサギではなくカメを目指した_#21
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2017/10/21.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
もう一点。投資や経営など、現場以外の目線も使う僕としては、夢で生きるのは良いことだと思います。しかし、社会には人の夢を食い物にして生きる輩がいる。夢を追うからこそ、現実を知るべきだと思います。その背景に、どんな打算、利害関係が動いているのか、を。都合のいいように使われないように、もっと言うと誰かの都合のいいように利用され、使い捨てられないために、お金の仕組み、流れ、動かし方、、この辺りは学んでおくべきだと思います。経営側にまわると破綻する例もよく見ますし。他人の失敗は哂うものではなく、自分たちが同じことにならないよう、活用するべきだと思います。

結局、雇用、研究費、全部に言えることですが、主導権をもつのはお金を出す側なんですよね、どうしても。それが現代の社会一般では通例です。研究者(現場)が主導権をもちたければ、お金を出す側に回る必要があるでしょう。その時大切なのは恐らく、お金を出す側を自分がすることと以上に、お金出す側の常識をしり、彼らと意思疎通ができることだと思うのです。経営と、現場では、考え方が全く異なりますしね。

1円から支援が可能です笑。DIYや返済不要の自前の奨学金的等の参考になるかも笑
私の稼ぎが増えたら、Kyashを中心に寄付していこうと思います。持ちつ持たれつ笑

追記
Create Linkをインストールすると、引用リンク作成が右クリックでできます。
僕が参考にしたサムネイルの作成方法


引用等

  1. The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2018
  2. ジェームズ・P・アリソン - Wikipedia
  3. 本庶佑 - Wikipedia
  4. 本庶佑さんにノーベル医学生理学賞が来た必然的理由 免疫チェックポイント療法:ノーベル委員会の免疫は働いているか?(1/6) | JBpress(日本ビジネスプレス)
  5. ノーベル賞・本庶教授が基礎研究への投資訴える ネットでも危機感強く「受賞者が言い続けても改善されない」
  6. do not say BARAMAKI
  7. Chrome拡張機能Create Linkではてなブログカード風リンクを作成する方法 | Webale
  8. Dr.ウーパのコンピュータ備忘録: 過去のBloggerブログ投稿の紹介リンク作成サービス - ver0.1.7




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