思い出は消えていく、でも、私はあなたが残した想いを持って生きていく的な。
この気持ちを音楽で表すと、KANA-BOONのシルエットがしっくりきます。
祖父が死んだとき、僕は博士号を取得し、研究員 (ようやく就職して) おりました。科学者になりたくて、地元を離れていた僕にとっては正直自分のことで精いっぱいで、家族と充分な時間を過ごせなかったと思います (盆と正月くらいは帰ってましたが、それではきっと足りないのでしょうね)。もっと話してあげたかったと今でも思ってます。。。
一通り、顔向けできるような結果をつくってから、ちゃんと話そうかくらいに考えていましたが、そうこうしているうちに、祖父は認知症を患い、僕が話に行こうと思ったタイミングでは、会話を交わすことすら、かないませんでした。最後に、寄り添ってあげることができなかった。。自分は内助の功より外遊、寄り添うより打って出て戦うほうが向いていると自分に言い聞かせてましたが、やっぱり、後悔はしますよ。
言葉が交わせなくなってきた晩年の祖父に対して、僕は昔祖父が僕に何度も言い聞かせてくれた、「挨拶」で答えようとしていました。挨拶をすること、人との約束を大切にすること。優しい祖父が僕にずっと訴えてくれたことです。昔は僕がやんちゃなところもあって、できませんでしたが (当時はさほど大事だと思わず聞き流していましたが)。。。今、社会人として、プロとして経験をして、凄く大切だと実感しています。相手を認め、大切にしていることをしっかり伝えるうえで、挨拶は凄く大切だと思うのです。お勉強では大学院博士卒、最終学歴は京大ですが、こんなことを覚えるのに20年以上かかりましたよ。それも、耳にタコができるくらい言われ続けて、やっとね笑。
ありがとう、ごめんなさい、いってきます、さようなら、おはよう、おやすみ、、、できれば日常の中で見送ってあげたかったですね。。僕自身は、ある意味見守る側的な視点、曲でいうところの、誰も知らないハッピーエンドがしっくりくる感じ。
死に際して~VRでの臨死体験で思うこと_#9
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2017/06/vr9.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室
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祖父との思い出をざっくり
- こどものころ取っ組み合ってくれたこと
- 車に乗せていろんなところに連れて行ってくれたこと
- 釣ってきた鮎を食べさせてくれたこと
- 子供のころ勉強につきあってくれたこと
- 挨拶と約束の大切さを教えてくれたこと
- 弱者に寄り添うことに長けていた。
- 相手を追い込みすぎるな (窮鼠猫を噛む、逃げ道を用意せよ)、やられたらやり返されると、あるいみ気性の激しい僕はよくたしなめられました
- 家族の中で、最初に研究をすることに賛成してくれた。(ハゲの遺伝子を解明してと言われました。現在の専門とは少し違うのですが、プロジェクトとしては検討しています笑)。
- (僕ではないですが)人の気持ちを察するのが上手で、手を差し伸べてほしいときに駆けつける行動力。家族一、ひょっとすると親戚含め一番のイケメンだと思ってます。
- 送り迎えをしてくれたこと。高校受験のときには道がよくわからなった僕を自転車で先導もしてくれた。
- 父などが大学に行く資金をつくるのに不動産を所有したり、自分が死ぬ10年以上間に墓と仏壇を購入したりと、先先を考えて動く人でした。質素倹約。僕の投資と通じるものがあります。
シルエットを引用した理由!?
歌詞全体的に僕の想いにハマりすぎ。「覚えてないこともたくさんあったけど、変わらないものがあることを教えてくれたあなたは消えぬシルエット」、とかね。しっくりきすぎて涙でます笑。
ちなみに、NARUTO -ナルトの主題歌で、僕的には「ペイン襲来でナルトの師匠の自来也が殺されるのだけど、それを乗り越えるあたり」がしっくりくる感じ。
時間はお互いにいつまでもない。だから、挨拶も想いも、今伝えることが大事だと思う。
お互いに共有できる時間は、今が最期かもしれないから。。
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