2019年8月10日土曜日

核心はん。仕事のSとMの見分け方~中間ほど迷う。仕事と恋愛のSとM_#404

自分が上の立場で、何を与えたら、その人は満足するのか観察してたら、大まかに二択、「承認 (M)」か「自由 (S)」だという気づきの発信の第二弾。前記事を受けて、その見分け方です。中間の人ほど迷う (自分がそれでいいという承認、きっかけが欲しい) ということです。

SとMといったら、攻める受ける、いじるいじられるを連想する人がいますが、仕事については別だと思うのです。

こんな人にお勧め
  • 部下との距離感や指導のやり方に悩む上司
  • 上司が合わないと思う人
  • 恋人を喜ばせようとしていのに、逆効果になっているかもしれないと思う人
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承認のM vs 自由のS
Mは私を受け入れてほしい、認めてほしい vs Sはそんなことより私のやりたいようにやらせてほしい、私が決断を下したい。言い換えると、Mは真面目Sは自分の心に正直。従って、Mには承認Sには自由を与えると、満たされる印象を持ちます。
前記事では、M部下、S部下、M上司、S上司、M恋人、S恋人の特徴、関わり方等を紹介しました。周りをみて思うのは、M上司→S部下、M部下→S上司のアプローチで泥沼にハマってる例が多い印象。
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室: 核心はん。仕事と恋愛のSとMと上司の采配論_#403


とは言っても、極端なSやMを知るのも大事ですが、その間を知るのも大事に思います。今度は度S、度Mと、その間について紹介しましょう。結論から言うと、承認と自由は両立しないことが多いので、間の人ほど、どちらを選ぶかで心が揺れている (迷う) 傾向があります。
  • VS MM (度M)
  • VS  Ms (SよりのM)
  • VS Sm (MよりのS)
  • VS SS (度S)
VS MM
 まずは真正度Mから。こっちのほうが、日本人気質でわかりやすいと思います。評価と承認を餌にして走る人たち。イメージは軍隊系。部下の時は指示に忠実で、上司になると鬼になるタイプ。真面目目で、自分にも他人にも厳しいことが多い。承認や評価を受けると、勢いづいて困難なことにも挑戦する。嫌なことでも、覚悟をきめてしっかりやりきる強さがある。営業部トップとか、企業の現場エース等に多い印象。部下の時は一番重宝されるタイプ。このタイプはほっといても頑張るので、むしろやりすぎない程度に休ませるのが大事だったりする。私 (達) には、あなたが必要だ。(活躍の具体例) あなたが無茶するより、万全なあなたに常にいてほしい。だからちゃんと休め、的な。
 欠点は、評価、承認されなくなると脆くなる。頑張ったら評価されるときはいいけど、同じ頑張りで得られる評価が低くなると、一気にやる気をなくす。進学校やスポーツエリートが次のステージ行った時の挫折、とかに多そうな印象。一方で、期待をかけすぎると心が壊れる (受け流し方が下手) ので、期待しすぎないで。だれかの期待を押し付けたら、無理してでも頑張るせいか、高すぎる期待は心身ともにすり減る要因に。ちゃんと相手を見ながら、「その人の今」を認めてあげましょう。頑張ってるとき、でもそこに不安なとき、「そのままでいいんだよ、それでいんだよ」などが刺さる印象。

VS Ms
 SよりのM、「従順な度Mに自我が芽生え始める」的な比喩がしっくりくる (度Mでも自我はあるよ笑)。まだM側だけどS性が強くなってくると、なんと、迷い始める。個人的には面白いところ。チームとしてのルールっだったり、期待に応えることが大切なことはよーくわかってる。だけど、本当は私はこうしたい、という気持ちを抱く。M性が強いので自我の方に振り切らず、自分を殺して合わせる方向に頑張る。意思はあるけど言えない、ため込む感じ。期待や評価と自分の方向がずれると「見てほしいのはそこじゃない感」を強く感じ、この人とは合わない、違うな等と感じやすい。無気力になりやすい。
 感受性が強く、共感名人。この4タイプの中では、相手の気持ちに一番親身になって接する印象。人に接する仕事にめっぽう強い。逆に自分の気持ちにも共感してほしい、見てほしい、わかってほしい気持ちも強い。迷いなく期待に応え、評価される真正度M、そんなことにお構いなしに我が道を走る真正度Sのことを羨ましく感じ、同時に自分にはそうなれないと感じ、勝手に傷ついている。故に、他人をみてるだけで心がボロボロになっている場合があり、時間、肉体的には少ない努力でも、凄く心をすり減らしていたりする。そういう場合に「頑張れ」とか言われると、ためてきたものが一気に爆発して、相手に反発したりする。真正SとM (こいつらはあまり迷わない) と比べると迷いが多く、ペースがゆっくり。そういう部分に気づいてあげるのが大切。「よく頑張ったね、○〇はえらい」等が刺さる印象。

VS Sm
 MよりのS、よくイメージしがちなS像。こいつが一番めんどくさい笑。承認欲求より自由にやりたい気持ちが勝るが、まだ認めてほしい気持ちもしっかりある。我の強さが秩序を大切にしたい気持ちに勝り、わがままになる。かといって、自由にできるけど評価されない場所はやりたくないと思いがち。そうすると、「権限を発揮できる地位」が欲しくなる。自由にやりたいのと同時に、自由にしていることを何かに正当化してほしいし、誰かに認めて欲しい。リーダーであることでプライドを満たす等。他人に認めてもらうこともまだ大事でそこに注力するので、他人を自由にさせる (真正度Sの強み) のは不得意。故に、暴君型。「あなたについていきます」等は言わないほうが良い。喜ぶのだけど、図に乗り始めて、言った側の話を聞かなくなる恐れあり。すねやすい。
 実はこのタイプも、迷いが強い。Msと同様に、本当にこれでいいのかと自問自答してたりする。だから、これでいいと言ってもらえるきっかけが欲しかったりする。例えば地位や肩書。一見我が強く、強そうな自分を演じがちだが、心のうちは内心脆いことが多い印象。承認したうえで権限を与える指示が有効な印象。例えば、「私はあなたの~を頼りにしてる、だから○〇を任せる」、的な言い方が刺さると思う。自分がやりたいことで、一番になりたい衝動が強いタイプな印象。

VS SS
 度S、ついにSが吹っ切れて、承認がどうでもよくなった。真正度Sは、他人を自由にやらせるのが凄く上手で、実は一番リーダー向きで打算名人。度Sさんは、あるいみ自由人的、支配しないことが多いです。というのは、度Sさんには自分が好きにやるのが当たり前、承認がさほど大事でないのも当たり前だから、他人もそうだろうと当てはめがち。そうすると、周りの人が自由にやりたい気持ちを汲み取るのが上手で、とりあえずやらせてみようとする。自分が縛られない性格なので、他人を縛ることもなく、「相手がどうしたいか聞き出して、お互いにうまくやれるような形を探して契約する」的な感じで関係を結ぶ印象。要領がよいことが多く、ほどよく手を抜いてちょろまかすのが上手。把握はするけど管理しないマネジメントをするので、心身のバランスが良い。基本は他人の考えを鵜呑みにせず、自分の頭で考えるので、リーダーをやるための経験、決断は生活の中で身についていたりする。頭の良い度Sはリーダーやらせると、チームメンバーの力を引き出すのが凄く上手。周りの顔を立てるより状況判断優先、リーダーの立場になくとも、リーダーシップを発揮するとかも得意。やる気がある人との相性は良いのだけど、やる気がない人を低く見積もりがちで、相手にしないことも。
 度Sを相手にするときは、意外かもしれないけど自己主張するのが凄く大事。度Sさんは他人の意見を押し付けられるのが大嫌いなので、自分も他人に意見を押し付けない。度Sさんは相手の自己主張にしっかり耳を傾け、自分の主張もおしえてくれることが多い。そのうえでお互いのこれからを考える的な采配をしがち。逆に主張しなければ、あえてメンバーを気にかけないので、やる気がないものとして放っておく場合もあるから注意。ついてきたければ勝手にすれば的な感じで、最初に人を選びかちだが、それでもついてくるメンバーに対して唸るような上手な采配をすることも。狭い箱庭では満足できないタイプ (鳥を籠の中で飼う的な感じは嫌)、自由にやれない環境では逃げ出してしまう傾向。他人の面子やプライドをさほど大事にしないので、時にはそれで衝突することも。褒めるとかより、本人が望んだ活躍の機会をあげるほうが喜ぶ。その気になればすぐに独立するが、大切にされたことは恩義に感じるので、邪険に扱わず機会を与えてあげると、恩返しをしに帰ってくることも。このタイプはアーティスト、バックパッカー、若くして起業する経営者等、ある時思いったって周りが思うレールを飛び出し、今も走り続けている人に多い印象。

まとめ
SかMかで、見分け方の話でした。前回はMは承認、Sは自由と言いましたが、添えに加えて、間のSよりのMとMよりのSがいて、中間の人ほど迷い、端の人ほど迷いがない傾向があります。個人的には、コツさえつかめば全部対応できる印象 (ただし、相手に応じて対応をかえれば)。とはいえ、あくまで目安なので、誰にでも当てはまるテンプレとはいかず、ちゃんと相手をみて微調整することが大事だと思います。

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