2020年8月17日月曜日

私は絶対に「休み」をとる。勝負事は持久戦。良い成果は「健全な心と体」があってこそ生まれると思う_#660

私は何かを成し遂げる時、全てを捧げてそれだけを頑張るやり方を悪手と考えます。なぜなら、多くの場合、その勝負事は持久戦であり、数日で終わるようなことがないからです。追い詰められた状態では十分なパフォーマンスを発揮できないと思うのです。むしろ、適度に休むことで、長く良いパフォーマンスで動き続けることが大事だと思うのです。

 本職でやってると、それが好きで人生捧げてやっている人は、寝る時間も遊ぶ時間も返上してそこに時間使ってるよ。そういう人に対抗したければ同じくらい時間を捧げないと無理なんじゃないの?等という声があります。私は、このような、「滅私奉公型」の努力を悪手と考えます。人が行う努力の成果は、「時間の絶対量」に比例しないと思うのです。特に何かを考えるとか、創造する類をやる場合は、私の場合は露骨にパフォーマンスが落ちます。例えば、通常10進むところを10やるものだとすると、無茶な時間の使い方をした場合、稼働時間を20にすると、パフォーマンスは2とか3くらいに落ちる印象ですね。それなら、10のパフォーマンスで10だけ稼働するほうが進むと私は考えます。ロボットの単純作業なら、かけた時間が多い方が成果が出ると思いますが、人間はロボットのようにはいかないと思います。そのロボットですら、長く酷使すればガタがくるもので、充分なパフォーマンスを続けるには、適度に「メンテナンス」をすることが必要だと私は思います。

 そのメンテナンスこそ「休息」で、寝る時間であり、休暇であり、やるべきこととは関係ないことをする時間だと思います。奴隷労働をすることが最高のパフォーマンスを出せる等という話は、私はきいたことがありません。使い手側の都合の良い方便に、真面目な人が踊らされているような印象さえ感じます。酷使した結果、短期的には良い結果を得ることができたとしても、そこで故障してしまえば、長期的な視点で言うとマイナスですので、「ここぞ」という時以外は私はスパートを使わないです。出し切った結果、負傷するとか、病気になるとか、再起不能になるようなことがあっては、本末転倒なので。
 
 もちろん、短期決戦的な局面もあり、「あと数日で~をやりきらなければいけない」局面で、無茶な時間でやらないと絶対到達できない状況もあると思います。スパートをかけるのは、そういう状態だけにするべきだと私は思います。常時短距離走の状態で持久戦を戦い抜くことは現実的には不可能なので、通常は持久戦ペースで、「数年続けられる」レベルの追い込みを (60~80%前後)、ここぞというときだけ120%で飛ばし、その後休息をとる的なスタイルが望ましいと思います。
 
 例外的に、新しい環境に臨む場合は、最初の2週間くらい100~120%で飛ばし、それから60~80に抜きますね。というのは、人間関係は最初が肝心で、最初に頑張る姿勢を見せて信頼を勝ち取ることが非常に大事だからです。もし、最初に「こいつはやらない奴」の烙印を押され、見捨てられるポジションになった場合は、後で努力をしても評価すらされない場合があります (旬を逃す)。そのハイペース期間でなるべく多くのことを覚えて、以降省エネして長期戦できるペースに移行します。
 
 なので私は、自分自身も適度に休むし、部下後輩にも適度に休息を取らせます。捨て駒に使って使いつぶす場合は休息なしでやらせて壊れたら次、とするやりかたもあると思いますが、私は他人に捨て駒に使わせるつもりはなく、誰かを捨て駒に使うつもりもありません。

私は他人を捨て駒に使うマネジメントには反対です。それはチームの能力をうまくいかせない悪手と考えます。
プライドのために生きる人に、人はついていかない。それじゃまるで捨て駒だ。だから私は、お前を手にかけた_#575
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2020/04/575.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室

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