2018年5月25日金曜日

日大アメフト悪質タックル問題_部をつぶす選択は必要以上に学生を追い込むだけだから絶対やめてほしいと思う件_#93

日大アメフト悪質タックル問題について、僕の思うところ。
・あらゆるところに記録が残る。責任者は然るべき処分を受けるべき。
・日本大学側の対応のまずさ。
・日本大学アメリカンフットボール部を活動停止にするのは違うと思う(学生を守れ)。
・非難や処分をするのは関係者。外野が私刑を与えようとするのは違う。

科学者として、僕は公開されている事実に基づいてコメントさせていただきます。
連日話題になっている日大アメフト悪質タックル問題、
日大ディフェンス選手が関学大QBをプレー終了後に背後からタックルした反則行為。
僕の言葉で話すまでもないので、説明についてはプロの動画に頼ります(1,2)。
・問題のシーン(1)
・関西学院大学の抗議と(不誠実と言われる)日本大学の回答(2)
・反則を行った選手の会見(3,4)
・選手会見を受けての元監督とコーチの会見(5)
一方で、被害者選手の父親は、加害者選手の処分軽減を懇願し、
元監督やコーチの厳罰を求めているとの事(6)。
また、(7)には上記内容が時系列で簡単にまとめられています。

僕自身アメフト経験者であり、一アメフトファンとして、非常に残念でなりません。
まずは被害者選手が早く回復されることを願います。
事実に関しては、会見を見て推測する限り、
・スポーツに打ち込んでいた20代の青年が会見に臨み事実を偽れるとは思えない
 当該選手の誠実さを感じた会見であった
・日本大学側の不誠実な対応
 申し訳なさは正直伝わってこず、保身をしている印象を受けた
 言葉足らず、という回答は謝る気はないけどこれ以上責めないでという主張に感じます
事実を見たわけではないのであくまで憶測ですが。

そもそも、大学運動部の選手が一人で会見を行うこと自体が異例であり、
大変な困難であったと思います。
当該選手が会見で述べたように、例え指示があったにせよ、実行したのは彼であり
責任がなくなるわけではないと思います。
交通事故だって、どんな理由があろうと被害を与えてしまえば加害者です。
しかしながら、彼は説明責任を果たしたと思います。
彼自身が受けるべき処分は、警察や司法関係者や被害者や関学大関係者、
アメリカンフットボール連盟等に委ねられると思いますが、
当該選手が負うべき責任を果たすことを前提として、
彼の今後の人生が否定されてはいけないと思いました。

さて、直接の関与をしている元監督、コーチにつきましては、
警察や第三者によって真実を明らかにされ、然るべき処分を受けるべきだと思います。
指示の有無、は犯罪等では非常に重要でしょう。
犯罪の場合は、指示を出した人間がいれば、その人は主犯となり、
実行者より重い罪を受けるのが一般的だと思います。
オウムの麻原(松本)死刑囚も、テロを実行したわけではないけど、
指示を出したということで、極刑となったのだと思います(8)。
当該選手がこのような事件を起こすに至った経緯としては、
パワハラやそれに類するものの有無、他にも問題があるかもしれませんが、
それは第三者の協力を仰いだうえできちんと公開して膿を出し切るべきかと思います。
現段階で、刑事事件に発展しており、
被害者側が指示を出した人間への厳しい処分を求めている以上は、
「自浄作用」だけでは済まされないのではないでしょうか。

いずれにせよ、今回の件の責任者が内田氏になるのは至極当然だと思います。
アメフト部監督に留まらず、常任理事の立場、内田氏の発言は一個人の発言ではなく、
大学としての意思であるとみられてしかるべきだと思います。
会見では言い間違いがありましたね、かんさいせいがくいんだいがく、
似た例では和田アキ子さんは招待状で名前を間違えられたら絶対に参加しないとの事(9)。
謝罪の場で相手方の名前を間違えるのは最もやってはいけないことの一つかと。
それも長年の繋がりのある名門校どうしの間柄のはずなのに。
危険行為の指示がなくとも、言い間違いは懲戒処分とされても仕方ないレベルでしょう。

名監督であり、大学に大きく貢献した功労者だとしても、責任があるはずです。
理事職にせよ、内田氏の辞意があろうと、個人の判断で済むレベルを超えてるのかと。
・懲戒処分(指示を出した場合)
・懲戒処分に当たらない説明(指示を出していない場合)
が必要だと思います。
関西学院大学が非常に誠意のある大人な対応に思えますので、
日本大学側の加害選手を除く対応が猶更酷く思います。
アメリカンフットボール部のみならず、日大の信頼が疑われるレベルの対応であった。
僕はそのような印象を受けました。
日大の教職員組合が大学側に声明文を送っている事(10)、
アメリカンフットボール部の父母会が日大の対応に抗議を行っていること(11)、
決して特定の個人だけが感じることではないと思います。
大学側は当該選手を含め学生に責任を押し付けることはせず、
事実関係を明らかにした上で、責任者に対して然るべき処分をするべきだと思います。
まだ名前の挙がっていない人物による関与があったかどうかも含めて。


このようなニュースがあれば、
自分が非難されないことをいいことに、顔も名前も隠して人を非難する人がいますが、
私刑を与えて自己満するのは違う、外野が必要以上に非難するのは違うと僕は思います。
この点はTOKIOの山口氏の事件でも同じように感じました(12)。
関学大によると、当該選手の家族が危険に晒されることもあったとの事(13)。
また、関学大の負傷選手に危害を加える等という予告があったとの事(14)。
はっきり言います。悪質タックル、内田氏、井上氏の態度や日大のガバナンス以上に、
身勝手な正義感から私刑(新たな加害行為)に走る行為こそ最悪だと僕は思います。
非難するために、新たな加害者になるのは絶対に間違ってる。節度と品性を守れ、と。
相手がやり返し辛い立場なのをいいことに、卑劣な行動をすることを認めてはいけない。
僕もまた教育に関係する人間として、このようなテロやいじめの類の行為を非難します。
これは僕が部外者だからこそ言えることで、言うべきことなんだと思いました。
このような第三者の新たな加害行為やそれを楽しむ姿勢は、最低最悪の屑だと僕は思う。


この事件で僕が一番言いたいと思ったのは、内田氏や日本大学の責任を取る形で、
日本学メフト部が活動停止や廃部に追い込まれるのは違うと思います。
学生スポーツ、部は内田氏や大学の所有物としてではなく、
今現役の学生のものだと僕は思います。
例え実態がどうであったとしても。

日本大学フェニックス、日本でアメリカンフットボールに関われば、
知らない人はいないであろう名門チーム、事実上の日大の看板でした。
その強豪チームで活躍するために大学生活を捧げる人だっていたと思います。
年齢制限の課されないコーチ等と違い、大学で選手をやれる時間は4年しかありません。
スタッフとして、裏方として選手を支えるために活躍している学生もいます。
クラブチームとは違って、不都合があっても別のチームに移籍できるわけでもない。
ここで部をつぶしてしまえば、
フットボールに打ち込んだ日大の学生の可能性を奪い去ることになると思います。
例えば、本件を受けて部が活動停止になったら、
本件でアメリカンフットボール選手として機会を失う学生が現れるとすれば、
日大アメリカンフットボール部の現役学生はやるせない気持ちになると思うし、
加害者になってしまった選手は、このことでより一層自分を責めてしまい得る。
部をつぶすといった安直な処分は、学生を追い込むだけだと思います。
責任が生じれば連座する、というのは違うと思います。
学生から可能性と、活躍の機会を奪ってはいけないと僕は思います。


学生への指導が行き届いていないから問題が起こったのか(日大側の主張)
それとも、誤った指導をなされたから学生が事に及んだのか(当該選手の会見)
そのいずれかによって取るべき処分が違うと思います。
後者だとすれば、資格停止されるべきは選手(学生)ではなく職員だと僕は思います。
一旦コーチや大学職員等をフィールドから排して試合を行った場合、どうなるか。
学生達に処分を下すのは、その結果を見てからで遅くないと思うのです。


何も主張する立場にありませんが、僕は、
日大アメフト部の処分としては、試合会場に入れるのは学生と医者のみ、
現在のコーチ監督等については、一旦資格停止処分、
とすることを提案します。
・監督やコーチを含め、日大アメフト部の指導者については処分
・選手には活躍の機会を残す
アメフトは情報戦の要素のあるスポーツ、多くの場合
選手ではない人間は相手方の出方をうかがい、作戦等をその場で考える役割も担います。
(選手ももちろん考えますが、プレイしていない人間も考えています)
日本大学のような強豪チームは、それはそれは沢山の有能な裏方がいると思います。
強豪校の情報戦を支える裏方がいない状態で試合するのは、勝手が大きく変わるかと。
コーチなし(現役学生のみ)で試合をするということは、
事実上ハンデあり(少なくとも以前と比べて)で戦っているようなものだと思います。
これだけでも充分なペナルティになるのではないかと思うのです。
そのコーチについては、関東アメリカンフットボール連盟が責任をもって研修を行い、
許可を得た者のみフィールドに立ってよい、等。
コーチや監督等は他の場所でも経験を積むことや、数年休んで復帰も可能でしょう。
一方で、大学選手としてプレーできるのは4年間、替えがきかない大切な時間でしょう。
僕は、別の場所で学生を指導する立場にある人間として、
学生の未来を守るべきだ、と主張します。
僕にできるのは、この程度です。本件で、これ以上何かを動かす力はありません。
共感してくれる人がいれば、拾ってほしく思います。

僕は、一アメフトファンとして、日大アメフト部が信頼を取り戻し、
いつか赤と青の名門チームが再び名勝負を繰り広げることを願います。



引用等
  1. 悪質タックルでアメフト選手が負傷 日大の試合中止(18/05/14)、ANNnewsCH
  2. “悪質タックル” 関学大が怒り「責任者は監督」(18/05/17))、ANNnewsCH
  3. 【会見全編】アメフト反則タックル問題で日大選手が記者会見(2018年5月22日)、THE PAGE
  4. タックルは「監督の指示」 反則のアメフト日大選手、朝日新聞DIGITAL
  5. 【会見全編】アメフト反則タックル問題 日大の内田前監督らが会見(2018年5月23日)、THE PAGE
  6. 日大タックル問題】被害者の父が『加害選手の救済』に乗り出す →「みなさんにお願いがあります」
  7. 日大アメフト、危険なタックル問題、YOMIURI ONLINE
  8. 麻原彰晃、ウィキペディア
  9. 和田アキ子、「アキコ」って誰だ!?名前の表記間違いに静かな怒り、デイリースポーツ
  10. 悪質タックル問題、日大教職員組合が真相究明求める声明文、TBS NEWS
  11. 学内から批判噴出 父母会などが行動起こす、毎日新聞
  12. プロは実力よりも信用で仕事をしていると思う_山口達也氏の事件は対岸の火事ではないと思う件_#83
  13. 関学大QB父・奥野氏、日大選手家族から「身の危険になるようなことがありました」と謝罪時に告げられる/アメフット、SANSPO.COM
  14. 関学大は会見入り口で手荷物チェック、25日に危害予告で/アメフット

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