2018年5月10日木曜日

プロは実力よりも信用で仕事をしていると思う_山口達也氏の事件は対岸の火事ではないと思う件_#83

TOKIOの元メンバーの山口達也氏が強制わいせつをしたという事件について思ったこと。
事件についての詳細は、僕は当事者ではないので言及はできないですが、
業界問わずプロとして生きるうえで、戒めになることがたくさんあると思いました。

①長年の信頼もたった1回の失敗で失い得る(実力より信用)
②酒は言い訳にならない(結局やった行動が全て)
③有名になる(成功して社会的な地位を得る)ことは公人になることとほぼ同義
④公人様の立場になれば、他人の責任を被る可能性(連座、関わる相手を選ぶ)
⑤外野(当事者以外)が口を挟むのは違う(これ以上部外者が追い詰めるのは違う)

2018年のゴールデンウィーク期間で、テレビやネットニュースにずっと出てくる話題、
TOKIOの一員だった山口達也氏のスキャンダル1
様々なメディアで取り上げられているのでここで説明するまでもないけど、
山口達也氏が酒に酔って酩酊した状態で女子高生を部屋に呼び、
キス等の何かしらの猥褻な行為をしたとの事で被害届が出された事件1

この事件についてはいろんな人がいろんな立場で言及していると思います。
僕にとってもいろんな意味で衝撃的な事件でした。特に、
「国民的アイドルだったTOKIOが築き上げた20年長の信頼が、
メンバー一人のたった1回の失敗で失われたということ。」です。
(やったことがそれくらい重大だということでもあると思いますが)

恐らく、山口氏以外の他のメンバーの方が同じことをしていたとしても、
グループとしての活動はできない状況になってしまうのではないでしょうか。
この事件があったかからといって、山口氏の仕事上の能力が落ちるとは思いませんが、
お客さんやスポンサーの印象が大きく変わったのではないかと思います。
まず間違いなく、同じように仕事をすることはできないでしょう。

僕は「仕事は信用でするもの、信用とは約束を守ること」だと思います。
どんな人でも組織でも、関わる相手との約束を守ることで仕事をしていると。
依頼を達成したり、期待されたレベルの成果を出す等。
約束というのは相手との小さな積み重ねだと思います。
その中にはルールを守り他人に迷惑かけないことは大前提だと思います。
能力の高さは約束を守れて初めて評価されるということだと思います。
僕なら、能力が高いけど約束を守らない人と、能力はそこそこだけど約束を守る人なら、
約束を守る人と仕事をします。反対に約束を守らない人とは仕事はできません。
なぜなら、約束を守らない人が約束を守らなかったために受ける何かしらの損失を
チームの誰かが埋めなければならなくなるから。
そうなった結果、別の何かに迷惑がかかります。僕ならその責任を肩代わりしたくない。
周りの3倍超の他を圧倒する能力があれば話は別で、責任を肩代わりすることもあると思いますが、それは打算の関係で、その人の能力が圧倒的でなくなった時点で、その人を外して他の人に変えてしまうということです。そのほうが采配上都合が良いと思います
だから若い子に多いかもしれない考えで、実力があれば報われる、というのは違うと。
優秀だから、家柄がいいから等という理由で自分だけは許されるは、大きな勘違いです。
可愛いから許すだとか、病んでるから責めないでも違うと思います。ダメなものはダメ。
(逆に私ごときがと身を引く必要もないと思います。立場に関係なく言い返していい)
自分は特別だから多少悪いことをしても許される的な考えは僕は認めません。
不良の類が評価されるような中二病的感覚は仕事では評価されないと僕は思います。


酒に酔って事に及んだとの事ですが、酒は理由にならないと僕は思います。
酒に酔っていれば、人に迷惑をかけていいのでしょうか?
酒に酔っていれば、ある程度大目に見ろという人へ、
それは主導権の問題だと思います。
酔っぱらって酩酊していれば、酔っ払った勢いで人に迷惑をかけることはあり得る。
それは酒を飲む側の理屈周りの人は酔った人の迷惑行為に目をつぶる義務はない。
酔ったから仕方ない、を周りに受け入れさせるのは、
酔った側が周りの主導権を勝手に取っていることになると僕は思います。
自分の当たり前をもつのはOK、相手に同意なしに自分の当たり前を認めさせるのは違う
例えば僕なら、酒を飲みすぎて僕との約束に遅刻したり二日酔いで現れたら、
仕事なら担当を変える、恋人ならそこで別れを切り出すでしょう。
それって、(酩酊するまでお酒を楽しんだ結果)約束を無下にされたと考えます。
自分との約束を無下にする人間は僕にとって大切な別の人の約束を無下にし得る、
そういう人だと思うので、僕にとって大切な役割はもう任せられないと考えます。
自分にとっては小さなことでも、相手にとっては大切なことかもしれません。
相手がどう思うか、が全てなのではないでしょうか。
例えばドタキャンを繰り返したら、冠婚葬祭や仕事だったとしても、
僕ならその人は約束を無下にする人だと考え、その時点で距離をとります。
一方で、例え酔っ払っていようと、迷惑をかけなければ個人の自由だと思います。
酔いつぶれて歩けてない、とか、吐くのは一般的には迷惑かけてます。
今朝のニュースでホテルで消火器放った奴が報道されてましたが、論外だと思います。
お酒については、その場を大切にしつつも他の約束を守れる範囲にとどめる、
社会人としては絶対に必要な線引きだと思います。
記憶をなくすような飲み方は、今の時代に即さなくなってるように思います。
酔った勢いで何か不祥事があれば、ニュースやSNS等で簡単に広がります。
そうなると、社会的信用は簡単になくなるかもしれません。
そういう飲み方やそれを好む人を否定するつもりはありません。
僕が選んだ未来に進むためには、別れなければならない考えだと思いました。
仕事や信頼を失うことになるのなら、プロであるために捨てるのもやむを得ないと。
僕も昔はひどいお酒の飲み方をしていた時がありましたが、
守るものが増えた今、それはもうできないと考え行動を改めました。


山口氏と同様に、有名な人ほど不祥事で非難される印象をもちます。
元横綱朝青龍関、日馬富士関は暴力問題で引退を余儀なくされ、
野球、相撲、バドミントン等で賭博に関わったプロのアスリートの多くが追放され、
援助交際をした疑惑がかかった米山隆一氏は新潟県知事を辞任し、
前川喜平前文部科学省事務次官は出会い系バーを利用した疑いで記事中で非難され、
清原和博氏、ASKA氏、高樹沙耶氏は違法薬物の使用等で逮捕されました。
このような有名な人たちは、世間的には公人とみられるように思います。
有名人ではない一般の方ではここまで叩かれることはないかもしれません。
言いたいことは、自分が社会的な立場や知名度を得るくらい有名になる道を目指すなら、
公人になる自覚をせざるを得ないのだと思います。


公人として見られてしまうと、周りの人に対しても同様に責任を問われてしまい得る
山口氏以外のTOKIOのメンバーの方々は、自分が事件にかかわったわけではないけれど
会見を開き、被害者やファンの方々に謝意を語られました。
有名な方が事件を起こせば連帯責任を問われている印象を受けます。
俳優・橋爪功氏の息子橋爪遼氏が逮捕されたとき、父の功氏も謝意を語られました。
殺人事件のような重大な事件を行った人の家族が犯罪者のように非難されることも
あるとの事です。当人でなければ、家族であっても僕は別の人と思います。
それを僕が受け入れるか否かにかかわらず、世間にはそのようにみられるようです。
何かを目指し、それが有名になる道なら、自分が襟を正すのは当然として、
周りの人にも不祥事や黒い付き合いとは離れてもらえ、ということなのかと思いました。
プロとして科学者の世界に入り、もっと上(大学教授ほか)を目指すにあたり、
例えば、犯罪や薬物他グレーなことに関わる人たちとは深くつながることはできない、
酒で酔いつぶれてどんちゃん騒ぎするグループとは距離をとる必要があるだろうし、
恋人や仕事の仲間等、深く付き合う相手にも公人となっても困らない言動を求めろ、
ということなのかと思いました。
僕が目指す道が有名になるルートであれば、そこは要求せざるを得ないと思いました。


TOKIOの山口氏の事件について、いろんな人がそれぞれの立場でコメントしてますが、
中には、責めすぎだ、と思う人もいるかと思います。
僕は、避難していいのは関わった人だけだと思います。
当事者の山口氏と被害者の方、あとは警察や検察、司法関係者の方々。
TOKIOの他の4人のメンバーやジャニーズ事務所の方々も
間接的に巻き込まれているので当事者、コメントする資格者がある方々でしょう。
鉄腕ダッシュのスタッフの方々や福島の方々でTOKIOを励ますコメント、
こちらも本人がかかわった素直な気持ちを出しているのでその部分は妥当。
ファンの方々がショックだとか気持ちを吐き出すのもその部分は妥当。
ただ、事件にかかわっていない方が、山口氏や被害者を非難するのは違うと思います。
特に、自分の顔や名前が公開されないことをいいことに匿名で非難する奴ら、
正義面してバッシングして私刑を与えようとするのは違う
責任の追及は関係者まで、それ以外の外野は黙れ、と僕は思います。
これ以上追い詰めてどうするつもりでしょうか?当事者でない方が責任をとれますか?
自分を責めた結果自殺者がでるような可能性もないとは言えないと思います。
いじめと同じ構図です。僕はそれが気にくわない。


こんな風に決して対岸の火事ではないと思うのです。
他人の失敗から学ぶのも大切なことだと思います。
僕自身が格別できた人間だとは思いませんが、意見を言うのに立場関係ないと思います。
僕は人間に格付けするつもりはないし、されるつもりもないです。







Reference
  1. 山口達也の相手女子高生が家に言った理由がこちら!事件の時系列から真相が判明!、BrandNewS


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