今回は「スマホを見ているそこのあなた!その画面は便座の10倍汚い」にコメント
結論から言うと、どうやって測ったか方法記載なく、引用もしてないものは捏造と一緒。
引用のスライドシェアにコメントしてますが、
元記事(英語)
・再現実験するのに必要な実験の条件の記載なし(この記事見て追試不可)
・文章のスタイルが科学者、技術者のものではない
・著者が営業、マーケティング部長で、除菌シートの宣伝を2度してるのが怪しい
・科学を理解していない記者が、ただ英訳しただけな印象
例えば、培養されている菌がどこからきているか言及されていないよね。
トイレのシートと、iPhone、全く同じ組成になることはないと思うし、
扱っている菌が、我々にどんな影響与えるか触れてないよ。
率直に言って、見栄えだけで、中身なし。つまり、ねつ造と同レベルと思った。
Data literacy of scientist protect you against frauds / プロの科学者が伝える 騙されないための データリテラシー(1) どうやって得たか 記載されていない数値は ねつ造と思っていいよ from KeisukeKamba
科学は比較です。適切な比較ができて初めて数値が意味を持ちます。
データ、数値をあげろという人へ(特ににわか理系かぶれ)。
意味が伴わない数値など、何の意もみも持ちません。
そんなものに騙されるな&そんなもので騙しにかかるな!
科学は誰がやっても大体同じような結果になる=不変の真理=再現性、が必要。
だから、証拠さえ適切なものを揃えたら、誰が発言してもいいんです。無名で結構。
有名な誰かが言ったから正しいとか、権威で結果が変わるのであれば宗教だと思います。
これは科学者や技術者が科学雑誌に投稿した記事ではなく
保険会社が大衆紙に発表した記事です。
インパクトのありそうに見える図が並んでいますが、
学者として言わせてもらうと、①比較になってない②何をどう測ったか書いてない
ので、言ってみれば知らない人に対する初見殺し、のレベルだと思います。
営業がしたいんでしょ?きっと。
営利に目がくらみ、意味のないデータで無知を騙す人達には僕は賛同できません。
一方で、経営、営業、マーケティング側の「見せ方のうまさ」、に
研究開発、技術側が見習う部分もあると思います。
時に研究サイドから、営業側の落ち度が見えることもあるわけで。
戦うのではなく、良い部分を取り入れながらより良いものを作ればよいと思います。
僕もまた、ここにコメントするにあたり、
別分野の知識を吸収する機会になったり(←これ大事、当事者ならんと勉強しない笑)
うまい見せ方を考えるきっかけになったり、場合によっては収益が増えたりで、
うまく活用して生かしていければと思います。
ブログは、プロとしてやらないほうが楽でやりやすいのですが笑
引用元
- スマホを見ているそこのあなた!その画面は便座の10倍汚いニューズウィーク日本版ウェブ編集部
- Smartphone screens are three times dirtier than a toilet seat, research finds, METRO
- Dirtier than a toilet seat? How to banish bacteria from your smartphone, Insurance2go
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