2021年7月14日水曜日

研究セミリタイヤFIRE。雑用、任期、研究費問題から解放され、なおかつ研究で独立するにはいくらかかるのか_#809

FIRE: financial independence retire early calculator:経済的に独立して、生活のために働く必要がない状態を言います。研究でこの状態をつくるには、3段階あると思います。①万年助手状態でどこかの研究チームに寄生する→②寄付講座で独立→③大チームのボスになる。そのためにどれくらいお金が必要なのか、仲の良い大学教授の先生数名に聞いてみて、目安を見積もりました。


キャリアパス的にはこちらの記事に詳しく書いてます。今回 (#809) は、「いくらかかるか」にフォーカスした内容を書きます。

万年助手の地位を金で買うことを起点として、「悪の総帥」として君臨するキャリアパスを考える_#789
https://ofuro-wa-shifuku-no-hitotoki.blogspot.com/2021/06/kari.html
京科学者のキレイになる実験ほか_ブログ内神庭研究室


FIREについては、こちらの動画が参考になると思います。


①万年助手状態でどこかの研究チームに寄生する (特任助教→特任准教授扱いか) ~月間40万円 (年間480万円程度)

自分の人件費と研究費を自分で捻出し、研究環境は既にあるチームに提供してもらう状態です。この状態は雇用されていないので、報酬の対価としての労働は名目上不要になり、かなりの数の雑用を間引くことができると期待できます。40万円の配分は、人件費30万円、研究費10万円ずつくらいを割り振る感じでしょうか。人件費は保険料や税金ぶんを含めた金額ですが、それぞれの生活水準によって、もう少し安く抑えることも可能かもしれません。とりあえず1年契約にしておいて、初年度ぶんを先払いして、次の年度のお金を用意していく感じでしょうか。人件費は大学経由にすると名目上雇用されてるのに近い形態にできますが、活用するか否かはお好みで (まず、大学と税務署等に相談を)。これも数名の仲の良い大学教授の先生に聞いてみたところ、「歓迎」とのことです。受け入れ側としては、学振研究員を受け入れる状態に近いと思います。受け入れ側に需要があるので、大量の雑用を押し付けられるとか、合わない等のことがあれば、他チームに移ってしまうのもよいでしょう。大学だと立場としては特任助教、特任准教授 (業績に依存) あたりになるとの事。私の場合は、1か月だけなら株で達成した経験があります。これがコンスタントにできると、FIREすると思います。まずは働きながら、資産形成に励みます笑

株取引@楽天証券_2021年7月+373,561円_#22
https://keisukekamba2point8.blogspot.com/2021/07/2021737356122.html
実験科学者の株式運用ゲーム


②寄付講座で独立する (年間2000万円~)

お金を出して自分の研究室をつくってしまう状態です。本人の人件費、寄付講座開設や部屋の間借り等にかかる費用は、ざっと年間2000万円程度になる見込みです。これに研究費や、雇用する人の人件費が乗ってきます。立場としては、特任准教授や特任教授 (業績に依存) になるでしょう。正規の大学の先生とは異なるので、正当な理由で「~会議」の多くを間引く効果、副業収入 (講演料など) を得られる可能性があるのがメリット。デメリットとしては学生を採れない可能性がある点です。①の段階で受け入れ学生 (相撲で言うところの内弟子状態) がいれば学生ありでスタートできるでしょうか。事業等に関しては、引退する大学教員から機材を譲り受けて他のラボ (自分のラボ含め) にリースするみたいなやり方もできるかも等。


③大チームのボスになる (年間2億円~)

複数ラボを統括するビッグラボの頭になる状態です。この状態には約年間2億円必要になります。認可までの手続きは複雑になりますが、チームを構築し、資金が確約できる状態で、大学側と話し合っていけば可能なようです。このフェイズは企業等が主導する形態が一般ですが、参考として知っておくことに意味があると思うし、できるならやってしまっても良いでしょう。


総括

何はともあれ、理想論だけでは何もできないので、具体的にいくらかかるのかを調べました (多くの人はこんなことを調べないとおもうが笑)。まずは①の状態の資金をつくる必要があります。私の場合は現時点では株の運用が最も可能性のある方法に思いますが、ブログ等からの収入も変化していくことが予想されるので、引き続き、資産形成を楽しんでいきます笑。たぶん私は①は実現すると思います。②以降にも挑戦するつもりです笑。

0 件のコメント:

コメントを投稿