2020年7月13日月曜日

新型コロナ対応の方針に一般人を巻き揉むべきではない_私は一部の人 (有識者、専門家、政治家等)のみで決めるべきだと思う_#640

私は、新型コロナ対応の方針に一般人を巻き揉むべきではないと思うのです。一部の人 (有識者、専門家、政治家等)のみで決めるべきだと思っています。専門的な知識が必要な案件を「民意」や「市民参加の投票」等で選ぶべきではないと思うのです。

所謂「素人の現場介入」の例として、よく槍玉に挙げられるのは東日本大震災時の当時の内閣総理大臣、菅直人氏であろう。

以下引用:
震災発生翌日の3月12日。菅氏は福島第1原発を自衛隊ヘリで視察した。「政治的に批判される」。当時、官房長官だった枝野幸男氏はこう反対したが、菅氏は押し切った。法治国家は人間がつくった法律に基づく統治の枠組みだ。人知を超す事態が起きたときには、宰相の現場介入もありうるとの考えに基づく。だが、国会の原発事故調査会の報告書は、この視察を「指揮命令系統の混乱を拡大する結果となった」と結論づけた。宰相が現場に介入することがあるとしても「良い介入」ではなかったとの見方だ。日大の福田充教授は「専門家の判断を仰ぎ総合的な指示を出すのが最高司令官」と批判。政策研究大学院大の飯尾潤教授は「情報が上がってくるような体制を整えていなかった菅氏自身の問題もある」と言う。

本人の意見。メディア等が歪曲した表現をする場合もあるので、公平のために本人の考えも対比として紹介する。
このように、現場を適切に知らない状態で、現場に介入したとしても、かえって混乱を招くだけではないだろうか。本件で菅直人氏を批判する人がいるとしたら、もし何かしらの専門的な立場から意見が言える人以外は、巻き込まないほうが適切だと思うのだ。

コロナが心配だからPCRしてほしい、活動自粛を実施してほしい、逆に経済を動かすために制限を緩めてほしい等、各々思うところがあるのはわかる。しかし、前例のない事態なだけに、政治も様々な立場の専門家たちや、現場で対処している人たちが力をあわせて解決策を模索しているはずである。今、素人が介入しても、東日本大震災時の菅直人氏の二の舞になるだけだと思うのだ。もし当時の菅直人氏の対応を批判するなら、どんな理由があろうと、今非専門家で現場で対応しているわけでもない人物が、意思決定に介入するのは自重するべきだ、と私は思う。病院に殴り込みをかけたり、店に営業を自粛せよ等と求める民間人や他県ナンバー狩り、感染者や医療関係者を村八分にするような行動は全て「素人の現場介入」だと思うのだ。自重するべきだと私は思う。

だから、一般人を意思決定に含めるべきではないと私は考える。不安なのは理解できるが、皆が不安だからとそれぞれ現場に介入したところで、烏合の衆では逆効果だと思うのだ。このような場合は、民主主義で行うべきではないと私は考える。

一方で、政府の見解や専門家たちの決断の根拠が明確でなければ説明を求めるのは適切だし、意思決定に関わらなかった、専門的な知見を持つ人物や現場で対応している人が意見を言うのは有意義だと思う。


ジェンガのように何事もバランスが大事です。現実世界では何か一つ悪いものを取り除くことで、全てが快方に向かい事は少ないです。多くの場合、複数の物事は複雑に絡み合っているので。

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