前のに「[不服の極み] 研究室主催者の最終選考で落ちた結果、研究費と仕事を失いました」という投稿をしました。そして、先日、権利ではあるので嫌々ではあるけど、失業保険の申請にいって手続きを進めました。その中で、私のような立場になった中堅どころの生活を短期間支えることができれば、研究室主催者 (業界的にはPI) とほぼ同じことができそうだと着想しました。そして、このブログから連なるルートにその可能性があると思うので紹介しましょう。
失業保険申請
先日、ハローワークへ行き、失業保険の申請をしてきました。正直ここに行くのもいやだったし、気持ちが進みませんでした。ハローワークの人の対応は丁寧だったし、他の人に不快なことをされたわけではありませんが、今私が仕事についていない状態でここにくるというか、はじき出されているような事実に目を向けるのが凄く不快でした。失業保険の申請ができるということは、現時点まではブログについては事業として成立していないということになります笑。失業保険なので、仕事をしているときに比べたら入ってくるお金は少なくなるので、生活の質を下げる必要が出ると思います。なんにせよ、まがいなりにも180日間は失業保険でお金がでることになるので、権利は権利、使えるものは全て使って、何としても生きてやると思います。
公募戦士
現在の私の状況としては、失業保険で食いつなぎつつ、研究業界の公募に応募するといった形態ですね。俗に「公募戦士」などと言われてるような形態です。このような形態では、任期があと〇〇だから、より条件の良い職を探したい等といった理由で在職中に応募していくことも多々ありますが、現在の私のように、現職を失い、そして次を探す意図でこのようなやり方をとっている方もおられるでしょう。正直、この立場になりたくてなったわけではないですが、なってみて見えたことがあります。今の自分のような立場の人を救済できれば、私は既存の方法とは別のやり方で独立できると元々思っていたのですが、具体的なビジョンが描けました。
大学教員の研究指導と比較して
過去の投稿でも紹介しましたが、学術研究としての研究をやるということなら、例えば大学の教員があてはまります。大学の場合は、多くの場合は、チームの主戦力は学生です。教員はプロジェクトリーダーや監督的な役割を担うことが多く、現場で手を動かすのは学生が担っていることが多いです。例えば私が所属していた京都大学のような「所謂研究で中心的な役割を担うことが多い大学」の場合 (理工系の場合)、所属した学生の多くが学部学生を卒業した後、大学院の修士課程に進み、更にその一部は定期的に博士課程に進学することが多いです。また、研究員や研究補佐員といった、お金で雇われて研究に携わったり、そのサポートをする人が在籍している場合があります。その一方で、研究で中心的な役割になることが少ない大学の場合、学生は大学院に進まず就職することが多いです。研究は大学の学部学生の4年、早いところは3年あたりから始めることが多く、大学院に進まないのであれば、4年生の頭くらいに就職活動、卒業前後で卒業論文の執筆に時間をとられることが多いです。また、学部4年や3年では、大学の部活等に属している場合、大きな大会を最上級生として迎える可能性があります。その他、研究以外の他の実習や授業等 (単位を落としている場合特に)、バイトや長期旅行といった、学生時代の自由に使える時間を活かせる活動などに時間を費やすこともあるでしょう。そうすると、院進しない学生がまともに研究に充てられる時間は、せいぜい半年あるかないか、といったところでしょうか。当然、研究のイロハをしらない人たちが入ってくるので、基礎から指導することがほとんどなので、一通り覚えるだけでも2か月とか、それくらいは使うのではないかと思います (こういった部分を教える、指導するのは大学が研究教育機関である要素に思います)。以上を踏まえると、院進しない学生の実質稼働時間は4か月前後と考えて良いでしょう。つまり、4か月稼働する人がいれば、たぶん大学教員が (院進しない) 学生と行う研究とほぼ同じことができそうだ、と思いました (そして、大規模にやりたければ、スケールアップすれば良いという事)。これで過去に投稿していた内容を踏まえて、もっと具体的な計画が浮かびました。
トレーダー×経営者、中堅が投げ売りされている感
さて、現時点の私のような年齢は、若手~中堅にあたると思います。そして、研究の業界でプレミアがつきやすいのは、一般に「若手」「エリート」「重鎮 (成功者)」になります。多くの場合、このカテゴリに分類される層にお金等のリソースが集まりやすいのが実情としてあります。一方で、ある程度年齢が進むに従って枠が狭くなっていき、その枠にあふれてしまう人も現実として存在します。私もまさにその枠にあふれた人の一人です。だからといって「落第とか、最初から可能性がなかった」などとは思いませんし、他のあふれた人が能力がないとも思いません。選ばれた側の人が実際に素晴らしいこともありますが、選ばれなかった側と比べて別格に優れていたかと言われたら、必ずしもそうなってないと思います。私自身、こうしてあの手この手でカードを切って抗っていますが、正直、コネだとかもっと楽な方法で選ばれるならそっちの方がずっと良かったと思っています。難しい道や他の人が進めない道に進めるのは、もしかしたら能力や才能が成せることかもしれませんが、そんなものよりもっと楽に立場をくれよと正直思いますよ。ここで投資という視点に変えれば、「若手」、「エリート」、「重鎮」と言われるカテゴリは投資されやすく (プレミアがついている状態で)、中堅どころのカテゴリは (上記3つののカテゴリに当てはまらい場合) 投資を受けにくいと思われます。投資先としてのプレミアという観点でみれば、研究業界の中堅どころの人材の給料や待遇は、上がりにくい傾向があるのではないかと思います。一方で、中堅どころは技術や能力をもっていて、実質仕事として中心的な役割をになっている割に、相対的に立ち位置が低い場合が多い傾向がある印象を受けます。ならば、あふれた中堅人材を一時的に助けることができたら研究が成立すると思いました。そんな人がどれくらいいるかということですが、表には出ないだけで、一定数起こっていると思いますね、これ。その状況になった身で言えば、私だって公言したくなかったし (それでも収益をとれる可能性に賭けて公言する方に進んだけど、それはそれでいろいろ覚悟が必要だった)。
ONE PIECE 第528話より
短期トレード×動画配信卓→中堅の短期保有
研究初心者の大学の学部学生の1年分、実働時間4~6か月で作れる成果であれば、実力が充分の中堅が (片手間であっても) もっと短い期間で達成できる可能性が高いと思います。つまり、失業保険期間以内で充分だと。例えば、任期がきれた中堅どころが一時的に所属できて、科研費等の研究費の受け入れ要件を満たす機関となっていれば、研究費は死なない。私のように、自分の研究費を廃止にするような選択肢をとらなくても良くなると思います。その期間に次の仕事を見つける手続きをしながら、つなぎ期間に私のプロジェクトをやってもらえば良いと思います。そのちょっとした繋ぎの間に、生活は保障するからちょっとだけここで手を動かしてくれ、といった形で充分事足りると思いました。株式投資でいうところの短期保有といった形の形態で、こういう方針なら育てる必要がないので研修にさほど時間はかからないでしょう。自分の行きたい未来にはばたくための踏み台につかってくれればそれで良いと割り切ります。業界に文句や不満を言うのではなく、カバーできていない部分を埋めればよいという考えです。次を見つける気持ちがなく、私の下で力を発揮したいという人がいるのなら、それはそれで良いでしょう。こういう場合は長期保有という形になるでしょう。ここで短期保有ということで、例えば履歴書や面接にでてこない「人となり」、「技術」や「現場力」といった能力をこちらの管轄下であれば記録できるのではないかと思いました。例えばゲームの大会などでは、配信卓だとかでその内容が配信される場合があり、そのプレイヤーの魅力を伝えるのに有用だと思いました。研究でも似たようなことをして、それを有料で販売すれば、それはそれでビジネスにできるかもと着目しました。履歴書などの応募書類と面接だけでは見えてこない部分があり、それを一部であっても伝えることは使いようがありそうだなと思います。安く買って高く売るのが投資の基本です。はじき出された中堅は実質バーゲンセール状態、そういう人の生活を一時的に繋ぎ止め、研究業界に価値のある人材として提供する (高く売る) ことができれば、いずれの当事者の視点で見ても利益になると思います。
能力の掛け合わせに活路を見出す
今回より具体的にプランを整理したことで、後何を満たせば実現できるかが、より明確になりました。私の場合、正直人より持っている能力のレパートリーがあり、それを掛け合わせることが活路になると思います。その証拠に、ここで書いたプラン、他に実行している人がいなさそうだと思います。やっていれば、SNS等でそれが伝わってくるはずですからね。トレーダーとして、一応不動産の経営者って顔も持っている私だからこそ着想もするし、実際に挑戦しようと考えるのでしょう。アイディアを盗みたくば持っていくがよいと思います (研究で何やるか自体は書けませんけどね笑: 研究の話をブログで書かない )。余談ですが、掛け合わせで漫画とかで例をいくるか見てたら、ヒロアカのAFOの掛け合わせのイメージ、説明に使えそうで面白いなと思ってて、単なる悪役ではなく「これは僕が最高の魔王になるまでの物語だ」っていう表現してるのも良いなと。これ、使わせてもらいましょう笑。能臣になると認めてもらえないならば、奸雄を取りに行きましょう。なんだかんだで、私も男の子ですからね笑。
僕のヒーローアカデミア No.287より